小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

あれから何年経ったでしょうか。私とトロールは随分と仲良くなりました。トロールの話では、私のひいおじいちゃんも、私と同じようにトロールの声が聞こえたそうです。そしてその寿命が尽きるまで、トロールと一緒に暮らしたんだと教えてくれました。私はそれを聞いた時に、ひいおじいちゃんもきっと私と同じ気持ちだったのだろうと思いました。ひいおじいちゃんと同じ気持ちになれたことを、私は嬉しく思いました。さて、今日もトロールに世界の素敵なお話をしてあげます。西の国の、国民全員を笑わせることができる、愉快な王様のお話や、北の山で出会った、私の3倍の背丈もあるという大きな熊のお話。東の村では虹の麓を見つけ、南の砂浜では頬が落ちるような甘い甘い果実を食べたお話、それに東の大陸のお話です。

おしまい。