ときめきの通学路☆
口に咥えた鞄のせいでバランスがうまくとれないし、
自慢じゃないけどマラソンは大の苦手だわ;
よろけながらも希望を捨てずに走り続けていると
十字路の右からでてきた『なにか』とぶつかった
「っきゃぁ!…いたた…
こんな朝っぱらからタックルされるなんて…
このベテネ・モットータ相手に良い度胸ねっ!」
…え?…じょ、じょっ、女子!?
そんな!嘘よ!!これは夢かなにかなのよ!
だって、朝の通学路でぶつかるのは私と恋仲になる人、
つまり、男子のはずだわっ!!
冷静にならなくちゃ…冷静に。…
「ぶつかってしまってごめんなさい。
口に咥えてた鞄が重くて
真っ直ぐ走れなかったものですから…。
申し訳ついでにあなたの性別を確認したいので
私に見えるようにそのスカートをめくってもらえませんか?」
「………え?…ちょっ、ちょっと、あなたっ!!
一体どういうつもりですのっ!!
初対面の女子相手に羞恥プレイだなんて!?
私のどこが男に見えて?」
「ちょっとだけ!ちょっとだけでいいから!
どうしても今の状態のあなたを認めるわけにはいかないの!」
私は言うやいなや彼女(?)のスカートをめくろうと手を伸ばす
と、彼女(?)拒否する手がガードを固める
「そんなこと、お断りに決まっておりましてよっ!!」