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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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メールdeアンケート

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 ケンジやシロー、なつみにヒロコ達、いつものメンバーも一緒だ。
「なあ聞いたか?木目鱈の野郎さぁ、事故って入院してるらしいぜ。なんでももう殆ど助からないらしいよ」
 ケンジは親が見つけた新聞の記事の話しをした。
「そう言えばサア、こないだメールが来たコココーラのMr.スパイシー。評判が良くって全国で売るようになったんだってサ。今朝の新聞に載ってたよ」
 僕は殺伐とした話題を切り替えようとして出した自分のネタに何か引っかかるようなものを感じた……。
 そういえば、A国の首相。暗殺されそうになって、命は助かったらしいケド、精神的ショックが大きくて二度と復帰は無いだろうって夕べのTVでやっていたっけ?
「なぁケンジ。この前、お前が一番はじめに貰った変なメールアンケートってどんなんだっけ?」
 メールアンケートの集計結果が正式に発表されたのは見た事が無い。でも中に書いてある結果が出る頃、必ず新聞やTVニュースのネタになっている……。

 何故だろう?アンケートは木目鱈の様な、ちょっと偶然とは思えないものも有るけど、大方はどうと言う事は無い常識的な質問だった。どちらが好き? どっちが美味しい? どっちが面白い?
 そしてその結果はモノの売れ行きとか、TVの視聴率とか初めから結果が出ることになっているモノに繋がっている。
 まるで僕らがどれだけちゃんとアンケートに答えているかを推し量っている様に……。

 僕は単なる偶然である事を祈りつつみんなに聞いた。
 そう、僕とシロー以外は、その最初のメールアンケートを皆受け取っていたんだ。
 ケンジがケータイを取り出してメールを見た。
「お、あったぜ。笑っちゃうぜぇ、コレ」
 消し忘れたメールがまだ有ったらしく、その画面を開いて見せてくれた。