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小田原 拓哉
小田原 拓哉
novelistID. 32544
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老い楽(らく)の恋

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西村由香は夫、徹が帰宅して遅い夕飯を済ませてから何気なく
無言電話の件を話してみた。

「今日ね、変な電話があったのよ」

徹はめんどくさそうに「変な電話??何それ」

「昼間かかって来たんだけど無言なのよ」

「間違い電話じゃないのか」

「違うと思うわ。だってすぐ切らなかったもの
こちらの様子を伺っている感じなのよ」

「相手がすぐ切ったのにお前が勘違いして切れてる電話と
にらめっこしていたんじゃないのか」とバカにした笑い方をした。

由香はもう話しても無駄だと思い話題を変えた。
「あなた、今度の日曜日家にいますか」

「今週の日曜日はテニスだけど普段聞かないのにお前
なにか用事でもあるのか」

「ええ、実はわたし社交ダンスを習うと思って申し込みを
したんです。最初の練習日が日曜日なのでわたしも留守に
するので聞いてみたの」

徹は少し意外そうな顔して「社交ダンスか、運動になって
いいんじゃないか。でもお前も行動的になったな。いいことだ」
機嫌がよかった。






由香は指定されたダンス会場に行った。
初参加なので不安でドキドキした。
受付を済ませて会場に入ると14、5名来ていた。
圧倒的に女性が多いい
新会員は3人いたが全て中年女性であった。

コーチらしき男性が挨拶してこれからの日程等を説明
してくれた。
練習日は好きに選べるが週2回と決められていて各自都合のいい
曜日を決めて知らせて欲しいとのことだった。

今日はステップの練習をしたが初めてなので戸惑うばかりであった。
社交ダンスはブルースで始まりブルースで終わると言われるぐらい
ブルースが基本になる。

新入会員3人とも同じ曜日にしようと約束してこの日は終わった。

作品名:老い楽(らく)の恋 作家名:小田原 拓哉