更新日時:2016-04-12 06:51:33
投稿日時:2011-10-22 14:45:12
優しい手
著者の作品紹介
そのとき、蛍が死んだときのことを思い出した。母親は「おや? 泣いているの? 蛍に限らず、みんな、死ぬんだよ」と涙で濡れた頬を優しく拭ってくれた。優しい手だった。何十年経った今も覚えている。
娘もきっと父親の優しさを忘れないであろうと思った。優しく愛された思い出さえあれば、どんなに厳しく辛い現実があったとしても耐え忍ぶことができるとも思った。
娘もきっと父親の優しさを忘れないであろうと思った。優しく愛された思い出さえあれば、どんなに厳しく辛い現実があったとしても耐え忍ぶことができるとも思った。
感想コメント (1)
私も父を癌で亡くしました。23歳でした‥父が亡くなった時は心に大きい穴が開いた感じで辛かったです。でも残された人は寂しさに耐えて生きるしかないですものね。 | 退会ユーザー | 2011-10-22 16:46:22