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「いいにおいなんだやな～…」
ゼンゴが揃ってサンマから上がる素晴らしき秋の香りを犬嗅覚全開で吸い込み思い切り幸せそうな顔をした
「うぐちゃんもいる?」
母ハルミが鳥倶婆迦に声をかけると鳥倶婆迦がビクッとした
「え…おいちゃん…?」
「栗ご飯もあるっちゃ」
鳥倶婆迦が自分を指差して言うと緊那羅が紙皿に乗った栗ご飯おにぎりを差し出した
「お!! 緊那羅ナイス! コレだと食いやすいな」
中島が親指を立てた
「自分の分は自分で作ってくれっちゃ」
鳥倶婆迦に差し出したおにぎりを取ろうとした中島に緊那羅が言う
「ぶー!!」
緊那羅が言うと3馬鹿と京助が揃って頬を膨らます

「悠助、はいあーん」
「あーん」
その横でラブラブっぷりを炸裂させている慧喜と悠助を見て制多迦がヘラリ笑う
「おいちゃん…」
「うら」

スパン

鳥倶婆迦が緊那羅が差し出された栗ご飯おにぎりの皿を持ったまま呟くと京助が新聞紙で即席で作ったハリセンで攻撃した
「人をむやみに叩くんじゃないッ!!」

スコーン

そして次の瞬間母ハルミの手から吹っ飛んできた一本の箸が京助の後頭部に刺さった
「…ハルミさん素敵だナァ…」
坂田が明後日の方向を見ながらボソっと呟いた
「お前一回眼科行ってこい；」
京助が坂田に言った
「…どしたんソレ」
「別に…」
南が矜羯羅の額が一点赤くなっているのに気付き聞くと矜羯羅がボソッと答える