小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第九回・四】くり・栗・みっくす

INDEX|2ページ/30ページ|

次のページ前のページ
 

「何だ;」
中島が聞く
「栗!」
「はぁ?;」
南が言うと他三人が疑問系に聞き返した
「おばちゃんが栗送ってきたんだけどウチじゃ食いきれないからやれって言われてたんだ!」
南が言う
「栗? 甘栗?」
坂田が聞き返す
「いんやイガついた栗」
南が答える
「タワシか」
京助が言う
「そうそう! タワシ!! …でも忘れてきたんだわコレが」
南が【イヤ~申し訳ない】的に頭をかきながら言った
「駄目じゃん;」
そんな南に坂田が突っ込む
「明日取りにこいよ休みだし」
南が言った
「もってこいよなー…ムフー; 面倒くせぇ…」
「私か弱いですもの…ミナミ…女の子だもん」
坂田が言うと南が人差し指を唇に当ててポーズを取りながら可愛らしく言った
「そういうことは下を取ってから言いなさい」
中島が突っ込む
「いやーん! 柚汰くんのえーっちーッ!」
「くっつくな!!;」
南が京助に抱きついた
「俺お前が将来本当ソッチの仕事に行かないか不安だよ南君…」
中島が遠い目をして言うとまたスピーカーからノイズが聞こえてきた

「何してるんだっちゃ…?;」
茶の間の隅にある鞄やパーカーがかけてある物掛けをコマとイヌがじーッと見ているのを不思議に思った緊那羅が聞いた
「…何かあるんだやな」
コマが見上げたまま言う
「何かって…なんなんだっちゃ?」
緊那羅が近づいてきて一緒になって見上げた
「何かなんだやな」
イヌが言う
「…まさかまた…」
緊那羅が祭りの夜に起こった出来事を思い出して目つきを鋭くして物掛けを見た
「京助のパーカー…」
コマがボソッと言うと緊那羅がすかさず立ち上がって京助のパーカーを掴む
「のポケットなんだやな」
イヌが付け足すと頷いた緊那羅がパーカーのポケットに手を入れた
「…コレ」
ポケットの中で手にした物体を緊那羅がゆっくりと引き出した
「コレは確かこの前…京助が持ってた…」
取り出した袋を見て緊那羅が何かを思い出した
「よこすんだやな!!」
コマが緊那羅の足に捕まって立ち上がりいわゆる「ちんちん」をしながら言う
「早くよこすんだやな!!」
イヌも緊那羅のもう片方の足につかまりちんちんして言った
「あ…うん?;」
緊那羅が袋を下に提げると二匹がその袋を爪で破いた
「やっぱりなんだやなー!!」
イヌが嬉しそうに尻尾を振った
「…コレ…何だっちゃ?;」
緊那羅が袋から出てきた物体を摘み上げた