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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・四】くり・栗・みっくす

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「…矜羯羅様…;」
しばらく間を空けた後困った鳥倶婆迦が矜羯羅を見上げた
「同じに見えても違ってこと」
矜羯羅が言う
「ハルミママさんって呼んではいても…本当のお母さんじゃない…ってこと」
矜羯羅が制多迦を見ながら言うと制多迦がヘラリ笑ったままで頷いた
「ハルミママさんから産まれたのは京助と悠助だけ…」
矜羯羅の言葉に京助と悠助が顔を見合わせる
「…わかってます…」
鳥倶婆迦が俯いて言う
「…でもおいちゃんは…」
顔を上げた鳥倶婆迦が母ハルミをチラっと見た
「でも私もハルミママさんって…呼んでるっちゃ…」
緊那羅がボソッと言う
「…だから呼ぶだけならいいんじゃないって言いたい…とか?」
南が制多迦を見る
「そうだと思うよ」
矜羯羅が言うと制多迦が頷き頭の上のクロがずり落ちそうになった
「まぁ…アレだな」
京助の声とかぱっという音と共に落ち葉が燃える煙とは打って変わっていい匂いの煙…もとい湯気が上がる
「あッ!!; 京助ずるいんだやなッ!!;」
栗ご飯が入っている炊飯ジャーを開けた京助が紙皿にソレを盛る
「悠」
そしてジャーの蓋を閉めると悠助を手招きして呼んだ
「…何?」
悠助が京助に近付くと京助が悠助になにやらボソボソと耳打ちをし始める