空想科学省電脳課です。
(^ω^)あとがき
「今野敏の『リオ 警視庁強行犯係・樋口顕』が好きで。」
「……全然違うじゃないか。」
「『攻殻機動隊』も好きだからじゃないですか?」
「えっ、そんな理由?!」
「もっとリアルな警察モノにしたかったんですけど……無理でした。テヘッ。」
「えー、なにこのテンション。」
「楽しくて楽しくて。やっぱ警察モノはいいですよ。くたびれた中年のオジサンが、事件のために遁走する!熱いじゃないですか。」
「まぁ、気持ちはわからんでもない。」
「この場を借りてなんですけど、警察モノが好きだって言ったら、皆、「私も『相棒』好きだよ」っていうんですよ。でも!僕は『相棒』好きじゃないです!嫌いでもないですけど!あんなスマートでイカシた中年オヤジ、僕は認めない!やっぱ安さんでないと!!」
「熱い主張だな。そして安さんに謝れ!なんか失敬!」
「ホントは今回のも、くたびれたオッサン刑事の話とかにしようと思ったんですよ。『もろだし刑事 痴情系』とか。」
「それは只のヘンタイだ!」
「ほんとは彩人(さいと)くんもイケメンなんです。でも、イケてるメンズが刑事役やってるよりは、くたびれたおっさんのがいいなって、ダラダラした感じにして。まぁ彩人くんは若いんですけど。」
「も、ってなんだ。」
「陽斗(ようと)はイケメンなんですよ。」
「ぼさぼさ髪の優男って描写しかなかっただろう!」
「考えてみて下さいよ、仕事が出来て、家がお金持ちで、超がつくほどの美人、こんな都夜(つや)の旦那さんが、ビン底めがねの機械おたくな訳ないでしょう。……いや、それもアリだなぁ。」
「どっっちだよ!!」
「自分がカッコいいと思う『警察モノっぽいシチュエーション』を詰め込んだせいで、電波な物語になってしまいましたね。脱線に脱線を重ねてもとの線路に戻った的な。」
「人事みたいに言うなよ!言うとおりだが!」
「もう『ぼくの考えた最強警察モノ』みたいな。」
「え、なにそれ!?」
「勝手にキャラも増えていくし。誰、池田谷(いけだたに)って。存在に何の意味があるの?」
「ひどっ!ちなみに〝谷〟は下の名前です!」
「まぁオチは薄かれど、最後はなんとか形になったから良かったです。」
「形になっているのか、あれで……」
「それっぽくないですか?」
「『それ』ってなに!?」
「欲を言えば、もう少し陽斗の奇人っぷりを出せたら良かったですねぇ。」
「いや、奇人だったと思うよ。少なくともお前くらいには。」
「セルフつっこみ満載ですが、楽しんで頂けたら幸いです。」
「お、珍しくマトモなコメントが。」
「僕は書いててすっごく楽しかったです。もう、本当に。とてもとても。」
「マトモでもなかった!!」
2010.11. 快
堂場瞬一『アナザーフェイス』も面白かったです。
作品名:空想科学省電脳課です。 作家名:塩出 快