純愛 物語詩集 第二巻
紺碧色への求愛
雨も風も
そして 太陽の輝きも
時には 荒々しく
そして 揺らめきながら
春から夏へと
季節は盛り上がり 勢いを増す
それは 三年前も同じことだった
公園へと繋がる一本のツリー・ラインド・アベニュー
僕達は 沈黙のまま並んで歩いていた
雨も風も
そして 太陽の輝きも
それらは 地上の樹木達を充分育み
その彩りを
より緑へと 変貌させつつあった
そして 公園へと続く街路樹は
スプリング・グリーンから
サマー・グリーンへと
色濃く萌え始めていた
作品名:純愛 物語詩集 第二巻 作家名:鮎風 遊