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群青課題(詩)

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群青色の午後


本の表紙
其処には
最初の人間と書かれていた

僕は何本かの電話をした
どれも内容は同じで
相手が違うだけ
それは半分が私的で
後は全く違う話になる
僕は寝たり起きたりしながら
たまに電話するので
良く分からない気分だ
ディズニーの音楽が14時を知らせる
僕は私的なおこないを
あと3時間ほどで終えなければならない
実際あと3時間で休日を終えて

後は平日に戻るのだ
昨日彼女にメールした内容が
あまりに支離滅裂なので
少し心配になってくる
現実的になんの接点もないのだけど
やはり不安と云うのは現実的だ
暗示的な不安に怯えるのは
もっと目が覚めていないといけない
僕はいつも直前でハンドルを切っている

空が
何の温度も伴わないで
其処にあれば
例えば
どこまでも続く砂浜や
高いヤシの木など
僕は焦りを伴わないで其処に居る事ができるだろう
暗闇の中で僕はみている
温度の無い世界の
墓標の前に立つ主人公の背中をずっと見ている
後1時間で寝るだろう
現実の空には雨がふっていて
その姿はカーテンで隠れていて音だけを聞いている

群青色の本の表紙は
僕の部屋の中で咲く花のように彩りを添えている



作品名:群青課題(詩) 作家名:透明な魚