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黒い満月

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今、もうドキドキものです。

明日は金環蝕。
太陽/月/地球と一直線に並ぶのですよ。

ミッキッコが言ってましたよね。
「私の夢ってね、いつも正夢なの、現実にその通りになってしまうのよ」って。

太陽/月/地球が、まるでピンと張った糸に通されたボタンのようになり、
月がそのツボに填ってしまわないかと。

そして、月はその位置から脱出出来ず、
それ以降、毎日毎日金環蝕、いや黒い満月の日々になるのではと … 心配です。

だけど、これが縁と言うものなのでしょうか。
せがまれて、大枚3万円で買い取ったミッキッコの夢。
それ以降、金環蝕が果たしてどうなって行くのか、そんな話題をミッキッコと共有出来ることになりました。

だが実際のところ、現実の世界ではどうなるのでしょうね?
それでその買った夢の結末を知りたくて、明日ミッキッコと約束しているのですよ。

スカイツリーの上に現出する金のワッカを見に行こうと。

そして、もしもですよ、
神々しい金環蝕が無事に終わり、
その後に、輝く太陽が再び現れたなら …

私は、もう決断をしています。

その時、
『金麦』のようで『端麗』。
そんなミッキッコこと・夕風美月子に … 心からのプロポーズをしようと。


作品名:黒い満月 作家名:鮎風 遊