ことばの雨が降ってくる
*起承転結*
みなさんご存じのことなので、敢えて書くのもナンですが、手順としてふれておかないと、この手のエッセイでは格好がつかないですね。
まあ、これは読んで字のごとく、物語を構成していく基本中の基本ですよね。
起……物語の始まり。事件が起こります。
承……物語が進んで行きます。さあどんな展開に?
転……山場です。一番の見せ所。ハラハラドキドキか。感動の盛り上がりか。
結……物語の収束。事件は解決します。
ワタクシなんぞがいちいち言わなくても、みなさんご存じだと思いますけど。
結から入っていくのもありですね。
ワタクシが知る限りでは、悲劇的なものに多いです。
たとえば恋人が死んでしまって、その後残された相手が回想するといったパターンです。
結……恋人が死ぬ。
起……回想で、であった時を思い出す。
承……恋人が不治の病に。
転……壮絶な病気との闘い、支える主人公。
結……看病の甲斐なく恋人は……で、最初にもどる。
映画「ある愛の詩」(ふるっ)などがこれですね。
その方が、より語り手である主人公に感情移入しやすいからかもしれません。
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ