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novelistID. 29058
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証拠写真

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「真沙美。今のはかなり悪い冗談だな。冗談にしても、度を越しているぞ」
「でもね、平野常務は、ほかの子ともそういうことしていたらしいの。だから、こらしめてやりたいわ」
「真沙美も笹本さんと同じ会社で働いていたんだっけ?」
「そうよ。だからなの」
「そうだったのか。じゃあ、俺も協力しよう。犯罪にならない範囲でだけどな」
「さすがだわ、卓也」
「笹本さんはその、平野常務の正体を知っているのか?」
「知ってるわけないわよ。だからこんな写真を撮られたんじゃない」
「じゃあ、笹本さんにそれを伝えることから始めよう」
「どうかな。聞く耳持たないと思うけどな」
「じゃあさ、真沙美が平野常務と親しくなれよ。俺が証拠写真を撮って彼女に見せるから」
「名案じゃん。でも、どうやって親しくなるの?」
「その美貌を武器に、接近すればいい」
「具体的に云ってよ」
作品名:証拠写真 作家名:マナーモード