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淺香 悠衣
淺香 悠衣
novelistID. 32080
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狂って踊って【第1章完】

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「ん・・・」
俺は何か感じて起きた。時計を見ると、夜中の2時。
何か感じるのは
「悠宇・・・?」
「あ、ゴメンね。起こしちゃった?」
悠宇が机に向かって勉強をしていたらしい。
けど、寝ていないのかと少し心配した。
「ううん。俺は大丈夫・・・けど、悠宇こそ寝なくて大丈夫なの?」
「僕はいつもよなかの2時頃まで勉強してから寝ているんだ。だから大丈夫だよ」
「偉いね、悠宇は。頭良いいからって勉強しないとかそういうのしないんだもんね」
起きたばっかりで頭の回転が変だから、言っている事が全く訳が分からないけど、兎に角自分の思っていることを言った。
「頭は良くなんかないよ・・・!!只、勉強していると、落ち着くんだ。何でかは分からないけど・・・」
悠宇の言いたい事は何となく分かる。
「俺もそうかな。ゲームとか全然しないし、何かするってなると勉強しかないしね?」
「そうそう。すっごく分かる!・・・あ、そうだそうだ!」
「?」
悠宇は本棚でゴソゴソとしていた。すると、1冊の本を俺に渡した。
「はいこれ。前に貸してあげるって言った本だよ。どうぞ」
「あっ・・・そう言えばそうだったな。有難う」
この本はとても人気のファンタジー小説だ。本屋に行っても在庫がなくて、いつもしょんぼりしている俺。

「・・・時間も時間だし、そろそろ寝ようよ。明日も学校だしね」
「そうだな。それじゃ、お休み」
―と言っても中々眠れなかった。
学校・・・明日嫌でも晴夜と合わなくてはならない。
とても怖い。もし、昨日と同じことされたらどうしよう・・・
いや・・・大丈夫かな。大丈夫だ。
晴夜だって明日になったら、話し掛けてくれなくても、雰囲気だけでも
晴夜であると思う。
そんな事を思っていると、俺の意識はここで終わった。


第1章、終了


※より、1章の後書きみたいなものです。