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死者からのメール
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「大型トレーラーでした。飲酒運転だったらしいです」
「……理絵花さんが息を引き取ったのは?」
「午後八時過ぎでした」
「今日、お通夜ですね」
「十七時からです」
木原は昨夜のメールのことを云うべきかどうか、考えていた。午後六時に事故に遭った理絵花から、午後八時過ぎにメールが届いた。息を引き取るとき、彼女は木原にメールを寄越したのだ。つまり、通夜に呼ばれたのだと、木原は思った。そのことを、理絵花の妹に匿しておくことはできないと、彼は思った。せっかく泣きやんだというのに。
了
作品名:
死者からのメール
作家名:
マナーモード