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てっしゅう
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神のいたずら 第六章 新しい恋

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「難しい事を言うのね・・・勉強が出来るだけじゃ失格って言うこと?」
「早く言えば・・・そうだね」
「じゃあ、何が一番なの、碧としては?」

どう返事しようか少し迷った。

「詩緒里ちゃん、碧はね自分が好きになれるかどうかという事が大切だと思っているの。相手が振り向いてくれなくても、好きなら思い続ける・・・迷惑だって気付いたら止めるの」
「ふ〜ん、そういうものなの?」
「詩緒里ちゃんだって、いくら好きって言われても自分が好みじゃなければイヤでしょ?反対に好きだったら、簡単には諦め切れないって思うんじゃない?」
「そう言われれば・・・そうかも。碧は大人だね・・・なんか、ビックリした。高校生の貴志さんとのことも驚いたけど・・・しっかりと考えているんだ」
「そうでもないけど、好きな人と結ばれたいって思わない?」
「思う!初めての人は絶対に好きな人」
「初めての人・・・か・・・詩緒里は好きな人が先輩だから、きっと直ぐよ。羨ましいわ・・・ねえ、そうなったら絶対に教えてよ碧に、約束して」
「自分もそうすればいいじゃない、分かるから・・・碧が取り持ってくれた縁だから教えないことも無いけどね」
「私はお姉ちゃんと約束しているから・・・出来ないの」
「何の約束してるの?」
「付き合う人とはキスまでって・・・」
「そんな事約束してるの!それって無理じゃない?」
「そうなればきっと破っちゃうわよね・・・だからそこまでしないの」
「出来るの?上田くんが好きになっても何もしないっていう事だよ?」
「約束だから・・・高校生までは我慢する」
「へえ〜意外に固いんだ。でもちょっと感心した。碧のお姉ちゃんきっと大切にしてくれているんだろうね・・・そちらの方が詩緒里には羨ましいよ」
「うん、とっても・・・そういえば詩緒里ちゃんは一人っ子だったね」
「そう・・・父と母も離婚しているし・・・」

碧は自分の家庭が幸せであることに気付かされた。両親も仲が良すぎるぐらいいいし、姉も自分思いだし。自分だけの我儘は少し控えなければと言い聞かせた。

その日の夜碧は弥生に上田と付き合う事を話した。
「そう、そう返事したの。お姉ちゃんとの約束守ってね」
「うん、解かってるよ。心配はかけないから」
「好きになれるといいねその子のこと」
「そう思ってくれるの?」
「当たり前じゃない。勉強だけじゃ学校ってつまらないじゃない?」
「そうだね。やっぱり、碧のお姉ちゃんだ!」
「変な子・・・」