星が語る恋愛は狂う
巡ったのは一つ目の星
部屋に散らばる大嫌いなもの 部屋で眠る大好きなもの
その中心で私は笑う 悦びに満ちた声が響く
「私の望みは…叶えられた…」
友達じゃない きっと彼もそう思っていた
純粋なんて いつの間にか消えていた
そう 貴方のために
そう 私を中心に世界は回っていた
話しかける私の声はむなしい 彼には恋人がいた
笑い声とともに光る涙 あの女には気づかせまい
どうして私じゃないの?
どうして彼は自分に嘘をつくの?
私は知っている あのヒトの優しさを
私は知っている あのヒトの苦しみを
だって私は 彼をいつも見ているから
だから私は 彼に声をかけられない
でもね どうか気づいてほしい
それでも 私の恋は終わらないということを
私は知っている その笑顔は私のためだと
私は知っている その冷酷さは私のためだと
貴方は私のことが好き
私は貴方のことが好き
ずっと一緒にいる方法 とてもありきたりな方法
彼の部屋の戸を叩く 出てきたのは大好きなあのヒト
にっこりと微笑む私 差し出す右手には…
「ねえ どうしたい?」
そして私の歪んだ恋が永遠を告げたんだ
END