進化するパスワード
昔の人は、みんな辞世の句を詠んだ。
そこにはその人の生涯全てが凝集されている。
武田信玄は 「大抵は地に任せて肌骨好し 紅粉を塗らず自ら風流」
豊臣秀吉は 「露と落ち露と消えにし我が身かな 難波の事も夢のまた夢」
細川ガラシャは 「ちりぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ」
お市の方は 「さらぬだに打ちぬる程も夏の夜の 別れをさそふほととぎすかな」
これに対し辞世のパスワードは、決して公開される事はない。
しかし、前述の辞世の句と同様の値打ちがある。
代表的な辞世パスワードを紹介しておこう。
「saredoomorokkata」 (されどオモロかった)
「onnawahukakai」 (女は不可解)
「karekirezu」 (枯れ切れず)
「arewayokkata」 (あれは良かった)
人それぞれのパスワードは、ここに至って進化を終え、成長が止まる。
そして、パスワードは臨終の時を待つ事になるのだ。
もう一度確認しておこう。
パスワードには十段階の進化の過程がある。
貴方のパスワードは、今どこまで進化しているかな?
世間の傾向としては、およそ三、四段階で進化が止まっているケースが多い。
そんな御仁は、ここで一念発起、もう一段階前へと進もう!
参考にもう一度、進化するパスワードの十段階を明らかにしておこう。
① 誕生期
② 初恋の思春期
③ 愛する家族期
④ ロマン探求期
⑤ 趣味趣向のひきこもり
⑥ 組み合わせの複雑難解期
⑦ 願い事一言パスワード
⑧ 御奉仕テーマ期
⑨ 人生感謝の気持ち期
⑩ 辞世のパスワード
おわり