進化するパスワード
パスワード、それはなんと面白くもあり、人間的なものだろうか。
なぜなら、それは個人の秘密の塊であり、その人の全人格が鏡の如くそこに映し出されるのだ。
そして、パスワードはその人が歩む人生とともに生き、しかも不思議にも進化までもして行く。
このように考察して行けば、
パスワードには、どうも十の進化段階があるようだ。
一つのステージが終わると、次のステージへとエボリューション(evolution : 進化)して行く。
ここでは高見沢の例を取って、それぞれの段階を検証しながら紹介してみよう。
第一段階は … 「誕生期」。
すべては、何の汚れも知らない無垢なパスワードの誕生から始まる。
高見沢が初めてパソコンに触れた時のパスワード、
それは驚く事なかれ … 「password」。
この瞬間に、高見沢のパスワードの成長と進化、その幕が切って落とされた。
そして、ここからパスワードとの長き付き合いが始まったと言える。
まさに第一段階だ。