詩まとめ
フリルとレース、シフォンとバッスル
いつからからかフリルよりもレースを選ぶようになった
ふんわりとした服よりもぴったりと肌に馴染む服を選ぶようになった
いつからか私は少女から女になった
ただ踵の高い靴ではダメ、細く高いピンヒールを鳴らす
スカートは膝より少し上、それ以上はバカみたい
手首にはいつも細い皮ベルトの時計、胸元には小さなペンダントを
女の子はお砂糖にスパイス、素敵なもの何もかもを詰め込んで生きてるのよ
私たち女はキラキラ光るのは砂糖ではなく宝石、色んな香りを放つのはスパイスではなく香水
それでも変わらないことは素敵なものを抱え込んで生きてるの
柔らかな胸も下肢も、シーツでくるんで隠しているの
夜、肌に触れるものは絹のシーツと香水だけ、気付いたらパジャマなんて着なくなった
いつからか夜は遊ぶ時間になった
ベルトで腰できゅっと締めて、細くしなやかな身体を示す
ストッキングは薄く、肌が透けるくらいで丁度いい
イヤリングは大きめでシンプルなもの、指輪は小さいけれどキラキラ輝くものを
女の子はフリルにリボン、お花に蝶々で出来てるの
私たち女はスカーフにサングラス、本と男で粋がるの
それでも時々女の子に戻ってレースで身体を着飾るの
レェスは最後の、私たちをオンナノコに戻してくれる
魔法のアイテム
2012.05.12