詩まとめ
Until, the end of World.
月を掲げ、太陽を喰み
やがて嵐は訪れるだろう
行く手を遮るは雨の礫
旅人は足をとられ、途路に迷うだろう
風の女神に愛されたなら
せめて狩小屋に辿り着けただろうに
遠くに轟く雷鳴は龍
翼をもぎ取られ、鱗さえも奪われて
ただ天に登りゆくのは
旅人を傷付けまいとしての事だろう
海は満ち満ちて、山の稜線の
合間に見える影の暗さよ
伸びて行く陰を追うがいい
それは闇に繋がり、一つになるだろう
月が太陽を覆い
この地上は光を喪うのだろうか
空には星の光さえ無くなり
ただ光の輪が、暗に瞬くその時を待ち
旅人は天を降り仰ぐ
この地上に訪れる嵐からは
逃げられはしないだろう
2012.05.17