詩まとめ
貴方になら
例えば誰かの声に耳を傾けて、それが他の誰かを糾弾するものだったとしても
僕はそれを否定せずにいられるだろうか
肯定せずに済むだろうか
返す言葉はいつも同じものを求められる
知っている
どう返せばこの人は傷付かないかを
色褪せた僕の世界を新しく形作っていく 貴方は色鮮やかに輝き過ぎて
いつか光に熔けて消えてしまいそうな
そんな不安にかられる
貴方の言葉に一喜一憂する、たとえそれが暴力的なものだとしても
どうしてもそれを肯定も否定も
する術を持たない自分
掛ける言葉はいつも同じものを求められる
分かっている
貴方が僕にどうしてほしいか
突き刺さるような視線の痛さに息が詰まりそう 貴方は残酷な程に無邪気で
いつかその無邪気に取り殺されてしまいそうな
そんな危うさを持っている
2012.07.21