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微風

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4人だけしかいないデザイン会社の制作部、坂崎と桜井が一緒に食事に出掛けるので、私伊東良夫は自然と新人の熊谷直美と一緒に昼食に行くことになる。最初に話をしたときに二人ともジャズが好きだということがわかり、当たり前のように連れ立って昼食に出るようになった。

そのうちにレストランも飽きて、天気のいい日は弁当を買って、すぐ近くにある大きな公園で食べることが多くなった。芝生の上で並んで、話をしながら食べるのは嬉しいことだった。私は妻も子もいて、直美もそれを知っている。話があうので単に同僚から友達のようになっていった。
「私ね、ヨガをやってんのよ。教室ではなく本を見ながらだけどね」

直美がインド好きなのは聞いていた。二十歳の時、インドを旅したことは何度も聞いている。今22歳だから、2年前ということだ。公園の開放的な気分と、春の穏やかな天気のせいか、直美がヨガのポーズをとる。私は軽い気持ちで見ていたのだが、私より10歳は若い女性がスカートではなくジーパンではあったが、すぐ目の前で胸をそらしたり足を組み替える姿を見るのは、刺激的ではあった。

それを抑えるように、私は同じポーズをとって見る。簡単なもの、簡単そうでうまくいかないのもあった。
「これを、うちでやってるの?」と私は聞いた。
「うん、お風呂入って寝る前にね」と直美はポーズをとりながら言った。
私はパジャマ姿で胸をそらしている様を想像してしまい、直美は俺を挑発しているのだろうかと思った。私は時計を見てそろそろ会社に戻る時間だったので立ち上がった。

仕事に戻ると、特に親しげにするわけでもなく直美は普通に行動している。私は気の回し過ぎかなと苦笑した。

作品名:微風 作家名:伊達梁川