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漢字一文字の旅  第一巻(第1編より第18編)

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十四の一  【節】


【節】とは、竹の「ふし」のあるところのことらしい。
古くは、竹の【節】に印が刻まれたものを「符節(ふせつ)」と言い、これを使者の印としたようだ。
したがって、そこから派生した言葉はすべては使者絡み。「礼節」に「節制」、それに「節約」だとか。
ああ、なんとなくわかるような気もする。

だが、【節】、やっぱり馴染みは春夏秋冬の『季節』だろう。
四季には、節分を起点にする「二十四節気(にじゆうしせつき)」がある。

春: 立春・雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)・春分・晴明(せいめい)・穀雨(こくう)
夏: 立夏・小満(しようまん)・芒種(ぼうしゆ)・夏至・小暑(しようしよ)・大暑(たいしよ)
秋: 立秋・処暑(しよしよ)・白露(はくろ)・秋分・寒露(かんろ)・霜降(そうこう)
冬: 立冬・小雪(しようせつ)・大雪(たいせつ)・冬至・小寒(しようかん)・大寒(だいかん)

さらにだ、これらそれぞれを初候/次候/末候の三分割に。こうして一年を七十二分割に。
これがいわゆると「七十二候(しちじゆうにこう)」と呼ばれるもの。まことに情緒を感じさせてくれる。

例えば「立春」、その時季を五日ずつの三分割に。
初候は…「東風解凍」(とうふうこおりをとく)
次候は…「黄鶯??」(おうこうけんかんす)
末候は……「魚上氷」(うおこおりにのぼる)

こんな「二十四節気」と「七十二候」、日本気象協会は昨今の実態に合ってないとし、「新しい季節のことば」のために委員会を発足させた。そして、現代『二十四節気』を発表するとか。
まさか「花粉」に「節電」、さらに「黄砂」に「落魚」なんて…ヤメテケレな。

さてさて、どんな二十四の【節】になるだろうかな?