漢字一文字の旅 第一巻(第1編より第18編)
八の四 【力】
【力】、それは手の筋肉を筋張らせて、頑張る姿だとか。
確かに人は生きて行くために、様々な【力】が必要。
生命力/能力から始まり、最近は女子力/オッサン・シニア力まである。
されどやっぱり欲しいのは、継続力だろう。
継続は【力】なり。よく言われる。
だがその文言の前に、実は一つのフレーズがあった。
それは、「念願は人格を決定する」と。
そして、それに続けて、必要なものは「継続は力なり」となっている。なるほど、なんと力強い言葉だろうか。
住岡夜晃(すみおかやこう)は、大正時代に讃嘆の詩の中でこのように記した。
そして、それはまさに百年経っても、その思いは我々の心に沁みきて、現代人が生きて行く【力】になる詩なのかもしれない。
その詩の冒頭を参考に紹介させてもらおう。
青年よ強くなれ
牛のごとく、象のごとく、強くなれ
真に強いとは、一道を生きぬくことである
性格の弱さ悲しむなかれ
性格の強さ必ずしも誇るに足らず
『念願は人格を決定す 継続は力なり』
真の強さは正しい念願を貫くにある
ここからも【力】強く、住岡夜晃は引き続き詠う。
そして我々は「継続は力なり」の名言に感服するのだ。
作品名:漢字一文字の旅 第一巻(第1編より第18編) 作家名:鮎風 遊