小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

漢字一文字の旅  第一巻(第1編より第18編)

INDEX|107ページ/131ページ|

次のページ前のページ
 

十五の四  【士】


【士】、これを「土」と読んだ輩…、ブー!
上の「一」が長く、下の「一」が短い。「土」(つち)が逆さまにひっくり返った漢字なのだ。
読みは音で(シ)、訓では(さむらい)。そんな【士】、いろいろな字源説がある。
「土」(つち)を饅頭型に置いた形であり、かってはそれに酒を振りかけて、土の神に祈ったとか。
また他に、まさかりの刃の形だとか。

そして、最も過激な解釈が…それは男性性器。早い話しが…チンポコがいきり立っている形だとか。
うーん、なにか負けそう…だね。

てな気分になるが、ここはやっぱり【士】(さむらい)。意味は、学問/道徳などを身にそなえた尊敬できる人物のこと。
【士】は己を知る者の為に死す
とにかく、チンポコどころではない。あくまでも崇高なのだ。

だが、叫びたい。
同じ【士】でも、「西向くさむらい」もいるぞ! と。

こやつは他愛もない【士】で、に(二月)・し(四月)・む(六月)・く(九月)・さむらい(十一月)、三十一日に満たない月の最後に、こそっと隠れてはります。
理由は、【士】という字が単に「十」と「一」と分解され、十一月とされてしまっただけの惨めな話しなのだ。