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手をつないで

あなたの小さな手を感じながら
銀座という街を歩いている

四十年前、あなたではない少女と
同じ道を、手を繋いで歩いた

それは、あとで気付いたこと

あなたと手を繋いで歩いたとき
私の心の中はあなただけだった

もう二度とこんなに幸せな気持ちは
訪れないだろう

そう、思いながら
あなたと歩いていた

数寄屋橋が別れの場所

寂しかった
切なかった

数寄屋橋はそんなところ

車でそこを通るとき
私は必ずあなたを想う

あなたのちいさな手を想う