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すおう るか
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弦 月
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今まさに満月となった娘はその体を燃やしていた。
美しく揺らめくような白い炎が、娘の皮膚を舐めるように這い登り、吐息のような音をたてて真珠の肌を容赦なく焦がす。
だが、娘の顔に苦痛の色は見えなかった。波のない水平線を眺めるような眼をし、赤子の笑顔に寄せるような頬をしていた。
なす術もなくわなわなと震えるだけの瑠都(ると)を見下ろし、微かに唇を開いた。
「これでいい‥‥」
瑠都の頭に娘の声が響いた。
娘のひと欠けらまで燃え尽くされるのを、彼はじっと涙を堪えて見続けていた。
作品名:
弦 月
作家名:
すおう るか