夏のうしろすがた
寂しい気持ち
寂しさに追われて
私は旅に出た
そう、思っていた
つかまらないように
道を急いできた
だが、気がついてみると
私の行く手には
やはり、寂しさがあった
荒涼とひろがる寂しさを
追いかけてきたのだった
引き返したくはない
もう少し行けば
分かれ道があるかも知れない
そのときには教えてください
どちらへ行けば
あなたのこころが見えるのか
それを教えてください
そう思っていると
私の横に同行者があった
寂しさという道連れだった
とても切ない想いに
私はのみこまれていた
次の分かれ道では
縁を切りたいものだ
寂しさを忘れさせるような
何かがほしい
夢中になれる何かがほしい
答えはわかっていた
簡単なことだった
寂しさの代わりに
道連れになってください
私に笑顔をください
おもいやりをください