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Over the rainbow

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「一部では核戦争も起きましたし……」
「恐ろしいことですね。この星もいつかはそういうことになるのでしょうか」
「絶対にあり得ないとは断言できないでしょう。人間は元をただせば動物以外の何ものでもありませんからね」
「そうなのかしら……ところで、この研究所で、わたしはどんなことを担当することになるのですか?」
「それはですね、あなた自身が決めるべきことなのです」
 柚里は再び驚いた表情を見せた。
「わたしが、ですか?」
「そうです。あなたは政府が、全面的な信頼を寄せてここに投入してきた、云わば秘密兵器なんです。この星の住民の全ての幸せに繋がるような、そして、この星の将来が素晴らしいものになるような、そんなすてきな研究をして頂きたいのです」
 柚里は責任の重さを自覚したのだろう、幾分蒼ざめながら、それでいて同時に新しい希望を得たような、何とも複雑な表情になった。
「さて、今日はこれからあなたの歓迎会です。難しいことは考えないで、気楽に愉しんで盛り上がりましょう」
「はい。わかりました」
 そう云って若い美女は立ち上がった。
「じゃあ、そろそろエレベーターで地上に下りることにしましょう」
 
作品名:Over the rainbow 作家名:マナーモード