小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

司令官は名古屋嬢 第4話 『やっかいな存在』

INDEX|13ページ/16ページ|

次のページ前のページ
 

第4章 守山からのプレゼント



「寒いな」

 潜水艦の開け放たれたハッチの近くで、一人の日本戦線の兵士が寒そうに突っ立っていた。彼は、守山が殺した三人が、爆破任務を終えて戻って来るのを待っていたのだった。
 その潜水艦は、おやしお級潜水艦の『ひきしお』という潜水艦で、『海上自衛隊』という文字が、うっすらと艦体に残っていた。

   ブオオオ!!!

 一隻のゴムボートが、潜水艦に向かって、暗い海を進んで来る。兵士は首をかしげた。なぜなら、C4爆弾による爆発が無く、ゴムボートに乗っていたのは一人だけだったからだ……。彼は、任務に失敗したと思い、潜水艦に横付けしたゴムボートに急いで向かった。
「おい!!! 失敗したのか?」

   タタターーーン!!!

 その返事したのは、『89式自動小銃』ではなく『ルーマニアンAK74』だった……。返事を聞いた兵士はすぐに倒れた……。

   ばしゃん!!

 その兵士を殺した人物は、ヘルメットを海に捨てた……。言うまでもなく、その人物は、守山だった……。
 彼女は素早く、ハッチに駆け寄ると、艦内へと飛び降りた。

「!?」

 艦内に入ると、先ほどの銃声を聞きつけて来た敵兵が二人いたのだが、守山の突然の訪問に唖然としていた……。

   タタタタタターーーン!!!

 彼女は、容赦なく敵兵二人を射殺した。AKの空薬莢が、狭い艦内を転がっていく。
「何事だ!!!」
ブリッジのほうから怒声が聞こえてきて、ブリッジへのドアが開いた。一人の敵将校がピストルを構えていた。
 もちろん、彼女は、すぐにその敵将校を撃ち殺した。そして、ポケットから何かを取り出しながら、ブリッジへ全力疾走した。

「害虫さんたちへのプレゼントよ♪」

 守山は、敵将校の死体の口にウラングレネードを突っこみ、その死体をそのままブリッジの中に押し込んだ……。そして、守山はすぐにドアを閉め、ほんの少ししてから……、

   ドカーーーン!!!

 ドアの向こうのブリッジで、ウラングレネードが爆発した……。爆風と振動で、ドアが大きく揺れた。
「うわ、グロ過ぎ!!! 閲覧注意ってやつね♪」
彼女は、爆発で地獄絵図となっているブリッジを見てから、笑いながら言った……。