カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2
さ、写真も撮ったし、そろそろホテルに帰ろうっと。
朝食をとり、チェックアウトの用意をしてホテルの玄関に出た。
この日はほんとにいいお天気で空は雲一つなく気持ちがいい。
左を見ると、大きなカスケード山がグ〜ンと目の前に迫り、さらにカナディアンロッキーに来てるのだ〜という気分を味あわせてくれた。
玄関には大きなプランターに、これまた色とりどりの花を飾り吊り下げられていた。
玄関の花壇にも黄色やピンク、赤や紫の花が咲き誇っていた。
昨夕、このホテルに到着したときは、そんなところは目に入らず、嫌なところばかり目に付いていたのに。
お天気がいいと人の心もこんなに変わるものか…おかげで気分も晴れ晴れであった。
ホテルの目の前の民家はやはり、芝生を綺麗にカットし、屋根には煙突が数本、そして、2階建ちだけれど、必ず、地下の部屋がある構造だ。
1階の玄関の入り口は地上1〜1.5メートルぐらいの高さにあり、入り口までの階段が付いていた。入り口路と芝生の間の壁には小さな窓が付いていた。
どうしてあんなところに窓があるんだろうと思ったら、そこが地下の部屋と1階の部屋の中間になっていて、あかり取りの窓のようだ。
おそらく冬の積雪時には窓など開けられないだろうが、地下だから暖かいのかもしれない。
そのあと、私たちはブリュースターの空港行き・シャトルバスに乗って、カルガリー空港へ向かった。
シャトルバスにはゆったりと乗ることができた。
乗客の中に日本人の若い女性が一人いた。美月と気が合ったみたいで隣同士に座ってずっとしゃべっていた。
美月は私たちにはほとんどしゃべらないのに、他人となるとサービス精神旺盛で、この佐々木さんと言う女性にもいろいろ教えてあげていた。
佐々木さんは、広島の人で、今、バンクーバーの大学に留学していて、1泊でカナディアンロッキーの観光にきたらしい。
そして今日はカルガリー空港から東のトロントに向かう私たちとは反対に西のバンクーバーへ戻るということだ。
1泊だからか、とても身軽に来ていた。
飛行機ではバンクーバーまで1時間20分で着くそうだ。VIA鉄道で17時間もかかったのとは大違い。こういう観光の仕方もあるのだなぁ。
バンクーバーでは、日本人経営のB&B…民宿のような簡易ホテルにいるそうだ。
二人が話に夢中になっていたので、私たちは景色に集中した。
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2 作家名:ねむり姫