初恋サンセット
「ノーネーム」
懐かしい風景と空を飛ぶ小鳥たち
今の音がする
ざらざらの砂利道を自転車で駆け抜ける
胸がもやもやするよ
何か大切なものを 失った
思い出そうとしても思い出せない
季節外れの サクラが咲いてるこの街で
名前の知らない 君が僕の傍で笑う
でも時々 悲しそうな目で僕のことを見つめているんだよ
ぽっかりと空いた穴 そこに空が広がって
太陽がゆらいで 落ちる
暗い心の底 懐かしい誰かの匂い
思い出せなくて
記憶はふわふわ 僕の知らない
ところへ旅立ってしまった
思い出したい もう一度見たいけど見れなくて
ねぇ教えてよ 遠い昔の僕のこと
｢こわいんだよ」自分さえも信じることのできない自分自身が
無重力に吸い込まれて
聞こえてくる 懐かしい誰かの声
無重力に吸い込まれて
僕自身の心の否が落ちる
陽が昇る
名前の知らない 君が僕の傍で笑う
｢愛してるよ」言われた時 温かくて心震えた
名前のない 温かさがここにある
言葉なんかじゃ 表せない 大きな命がここにはある
もう何にもこわくないよね？