詩集 『サナギ』
「死のクスリ」
いつかは消える僕も君もそれでも今を生きている
クラスメートが言うほど生死は単純じゃない
死にたい少女が作った太陽
黄色に光る今宵の満月
紫色に浸るココロの中
邪悪な真夏の夜空
現代人が作った死のクスリ
何のメリットも無いゆとり教育
僕たちの明るい未来は
僕たちが消してしまった
「Die?」
「Dead?」
ずっと回送の列車は
死神の岬行き
全てが交わる
愛や憎悪も
死ぬ為に生まれた僕たちは
生きるために生まれた赤ちゃんたちは
何を望み何描いて
この先呼吸していく?
「死にたい」って叫ぶならば
今すぐ死んでしまえば?
「死にたい」って叫ぶならば
今すぐ死んでしまえよ
死にたい少女が作った太陽
蒼色に光る今宵の満月
紫色に浸るココロの中
邪悪な真夏の夜空
現代人が作った死のクスリ
何のメリットも無いゆとり教育
僕たちの明るい未来は
僕たちが消してしまった
ずっと回想の列車は
死神の岬行き
全てが交わる
愛や憎悪も
空が朱から青に変わるように 僕らは簡単には変われない
汗のように吹き出す命
干からびた時代によって乾いていく
死ぬも生きるも同じだろ
同じぐらい苦しいだろ
いつかは消える僕も君もそれでも今を生きている
クラスメートが言うほど生死は単純じゃない
「死にたい」って叫ぶならば
いっそ死んでしまえば?
「死にたい」って叫ぶならば
いっそ死んでしまえよ
でも、結局死ぬのが
怖いのなら
軽々しく死ぬなんて
言うなよ
言わないで