カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアンロッキー~(1
11、VIA鉄道
バンクーバーの三日間を終えて、いよいよカナディアンロッキーへ。
VIA鉄道のバンクーバー駅を午後8時半出発予定!
美月の部屋で簡単な夕食を済ませ大きなスーツケースをゴロゴロ引きずって、駅に向かった。
発車1時間前にチェックイン。荷物は別に預かってくれるようだ。
カナディアンロッキーを自転車で楽しむのだろうか、大きな箱に自転車を入れて預けている人もいた。
あとで分かったが、ジャスパーからの高速道路を自転車で走っている旅行者も結構いたのだった。
「あ~よかった。こんな大きな荷物、網棚には乗せられへんし、座席に置いたら身動きできひんやんね。預かってくれてよかったね。」
スーツケースは荷物の車両に乗せられると知って、ホッと一息。
列車が出発するまでの1時間、改札に並びながら、カナディアンロッキーをどうやって進むのか、計画を立てる段階で散々迷ったことを思い出していた。
…大変やったなあ。この旅行では、初めて姉と意見が分かれて、なかなか決まらなへんかったんやった。
バンクーバー → ジャスパー → レイクルイーズ → バンフ → カルガリー までの移動方法が決まらなかったのだ。
この旅行のメインだったから特に…。
そして、最初にカナダと言う国の広大さにをいやと言うほど思い知らされたのもこの時だった。
まず、バンクーバーからジャスパーかバンフへの道は、鉄道でと決めた。これは割りと早くに決定した。
カナダ大陸横断鉄道という。
一つは、早朝出発、途中で下車してホテル泊。これは鉄道会社がホテルまで送ってくれる。そしてまた早朝出発という方法があった。
しかし、朝に弱い私たちは、このコースを選択せず、VIA鉄道の夜行列車を選んだ。
これは週3日運行。
夜20時30分出発。ジャスパー着16時。実に19時間強…。
そんなに長時間乗ってるんだ!広い!!地図で見ればほんの数センチなのに、カナダの広大さに驚いた。
この夜行列車。ガイドブックによれば、個室の寝台車もありシャワー室まであるらしい。展望車も付いてるんだとか。
寝台車で寝たことのない私は、それもいいかもと期待でワクワクした。
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアンロッキー~(1 作家名:ねむり姫