カナダの自然に魅せられて~リスを探して10日間(2)
お料理はクロエちゃんのママが作ってくれた。フランスの家庭料理をご馳走してくれた。
クロエちゃんのママはカナダ・ケベック州の出身なので、フランス語を公用語とし、お料理もフランス料理が中心だと教えてくれた。
クロエちゃんのパパはイギリス人。
クロエちゃんはまだしゃべれないけれど、簡単なフランス語と英語はわかるのだそうだ。
生まれたときからグローバルに育っているね。
船長さんも長男さんも、お客が来ても、座っているだけで何もしない日本の男性のようではなく、よく働く。
夕食後に台所に立って食器を洗っていたのは船長さんだったのにはビックリした。
長男さんもあれやこれやとお母さんが言ったとおりに動いていた。それがすごく自然に見えた。
クロエちゃんはジェンダーフリーの素敵な環境の中で育っているんだなと思った。
案内されたテーブルには、綺麗な刺繍のあるナフキンと、ナイフフォークスプーンが2本ずつセットしてあった。
「わあ、本格的ディナー!!」
ワイングラスとワインも用意されていた。嬉しい(^0^)
クロエちゃんもベビー椅子に座りママの隣で準備OK!
ビックリしたのは、クロエちゃんの前にはお皿はなく、ベビー椅子の前に付いているテーブルに直接ホワイトソースを絡めた野菜が置いてあったことだ。
それを手でつかんで食べていたが、こぼさずに上手に食べていた。
ママの作ってくれたお料理はボリュームタップリのパイ仕立てのお料理だった。美味しかった。
パイ生地を膨らませ、真ん中をくりぬいた中に、海老や人参やグリーンピースをホワイトソースで絡めたものを詰めて蓋をして、その上からもタップリホワイトソースをかけたものが大きなお皿にタップリと盛り付けられていた。……これが一人分!!(@_@)
なんという名前のお料理なんだろう。聞いておけばよかった…。
小さいお皿にはフランスパンが乗っている。美味しそうだけど、全部食べれるかなぁ?
さっき小さいパイをたくさん頂いたし…と内心私は不安だった。残したらまずいよね。
でも、とっても美味しくって、綺麗にたいらげてしまった。
姉も全部食べている。
私と違って姉は食が細く、普段からあんまり食べる人ではない。朝昼抜いても平気な人だけど、私は違う。
1食でも抜けるととたんにお腹がグーグー怒り出す。
『お姉ちゃんはきっと全部食べ切れないだろうな』
と思っていたのに、綺麗に食べていた。
『お姉ちゃんがんばったね。』
作品名:カナダの自然に魅せられて~リスを探して10日間(2) 作家名:ねむり姫