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カナダの自然に魅せられて~リスを探して10日間(2)

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8、船長さんのお宅で



ホワイトロックビーチの散策を終え、いよいよ船長さんのお宅へと向かった。
外国のお宅を訪問するなんて、15年程前に行ったボルネオ島のロングハウス以来だ~。

ドキドキ……、ワクワク……。

まもなく到着した。

「こんにちは。はじめまして、○○です。美月がお世話になっています。」
「今日は、お招きいただきありがとうございました。」

まっ赤なゆる~いドレスを着た大柄で明るい奥さんが出迎えてくれた。一人ひとり順にハグして、
「どうぞ、どうぞ入ってください。」
と、案内されたのは広いリビング。

そのリビングの入り口で、私たちはどうしたらいいのか戸惑っていた。
リビングには、白くて毛が長いフワフワの絨毯が敷いてあったので、靴のまま上がってもいいものかどうか迷ったからだ。
こんなに綺麗な白い絨毯の上に砂浜を歩いてきた汚れたサンダルで上がったら汚してしまいそうでためらったのだった。
そこへ奥さんが、
「靴のままでどうぞ。」
「え~、いいんですか~?お邪魔しまーす。」

「あ、ネコちゃん!!(^0^)/」
お部屋では大きな太った猫が二匹、私たちを歓迎(?)してくれた。
棚の下に隠れてる1匹、
「眠いのに、起こさんといて~。」
と言いたげな顔で睨む。もう1匹はテーブルの椅子の下に隠れて、
「このおばさんたち、誰~?」
と、私たちをもの珍しげに見上げる。
こちらが一歩でも近づけば逃げ出しそうな体勢を取っていた。

このネコちゃんたちは姉妹だという。
キジトラで口元からお腹にかけて白いネコちゃんだ。二匹の模様はほとんど同じで、鼻先の色だけが違っていた。1匹はピンク、もう1匹は黒。
鼻の色が違っていたぐらいで、ホントによく似ていた。
食事をいっぱいもらってるのだろう、お腹の脂肪がタプタプしていて、座っているとそれが絨毯につきそうなくらいだった。

私たちにも慣れ、リラックスして寝ているときに見ると、脇の下から足元までお肉がヒラヒラしていて、振袖を着てるように見えた。
そんな二匹の姉妹ネコだった。