小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

「さあ、飲みなさい！」
　目の前の彼女はこう言って迫ってくる。
「む、無理だよ……。」
　対して俺は弱気にこう返す。
「無理だと思うから無理なの、ほら早く！」
　さらに彼女はまくし立てて、俺の手にビンを握らせる。
「だから無理なんだって！」
　俺も持たされたこれを飲むまいとちょっと強気になって必死の抵抗。
「どうして無理なのよ！原稿用紙３枚分でその理由を述べなさい！」
　その抵抗も、彼女の前では塵と化す。
「こんなもの飲んだら腹を下すだろ。前にお前に強制的に飲まされたときなんかは、２日間も腹下してそれだけで２キロもやせちまった。その前にこんなことがあったときはストレスで胃炎を起こして、１週間おかゆだけの味気ない生活を送ったんだぞ？」
　俺は彼女を納得させようと理由を告げる。
「１本でおなか壊すわけないでしょ！それに、全然３枚分じゃないじゃない！」
　彼女は全ての発言に本気である。先程の３枚分の発言も。
「す、すまん。でも３枚分は無理がないか？」
　ここに来てまた少し弱気になってしまう俺。
「無理だと思うなら、文句言わずにさっさと飲みなさい！」
　言われて、しぶしぶ握らされたものの封印を解いた。