20××年発売(中止)予定商品のリーク情報(※フィクション)
迷子RPG「私の選ぶ場所」
鹿島「おーい大丈夫? 聞こえるかーい、って起きた!」
このゲームでは、プレイヤーは見ず知らずの人の部屋で眠っているところから物語が始まる。
矢継ぎ早に質問をする君に、若干猫っぽい家主の鹿島が言う。
鹿島「それだけ話せれば大丈夫そうだね! じゃあ答えてあげるけど、ここは君のいた世界ではないと思うよ!」
鹿島「たまにいるんだよねぇ、異世界から流れ着いちゃう人が」
鹿島の説明によれば、この世界は人間と魔物とそのどちらでもないものが共存している世界であるという。
そして何かのはずみで別の世界からこの世界に流れ着く者がいるらしい。
その者は「帰れたって話は聞かないけど、たまにいなくなってる人がいるからそういうのはどっかよその世界でも行ったんじゃないのかね?」とのこと。
君は半信半疑ながらも、この世界の住人達と交流しながら元の世界に帰る方法を探すことになる。
チー太「お、これが鹿島が見つけたっていう異世界人?」
鹿島「変な言い方しないでよ。あ、こいつ私の友人ね。自由に使っていいから」
チー太「鹿島こそ勝手なこと言うなよ」
鹿島とともに賞金稼ぎの真似事をしながら暮らすチー太。
ブルー「え、なんなん? この耳が珍しい?」
ブルー「そんなこと言われんの久しぶりやーなんか嬉しい」
のんびりとしたパンダの獣人、ブルー。
丸「ん? 歌が珍しいの? 変な人だね」
丸「あたしは丸。旅の途中でここに立ち寄っただけの旅人だよ」
自らの一族復興のため、長く旅を続けているという丸。
ソウ「べっべべべべべべつに怪しいもんじゃないですよ!ちょっと小さい女の子に優しいだけのただの紳士ですよ!」
ソウ「だから見逃してくださいいいいいほんの出来心なんですうううう」
自称紳士のソウ。
塩「Jodame参上っ!そこの君、困りごとはないかい?」
ゆうき「いや、困っているに違いない!調べはついているのだよ!」
人助けを信条とする秘密組織「Jodame」のメンバー、塩とゆうき。
京「うわああああやめてっ僕いじめても面白くないからああああ」
京「…えっ違うの? うわあああなんかごめんなさいいいい」
なぜかいつも怯えている少年、京。
みゆ「どしたん? どっか痛いん?」
みゆ「ミーのパフォーマンスでも見て嫌な事全部忘れちゃいなよ」
どこにも所属することなく、自由気ままに道化を演じて生きるみゆ。
彼らと知り合い、それなりに生活にも馴染んできた頃。
ある来訪者によって平穏が崩れ去ることになる。
コウ「君がなんでこの世界に飛ばされたか、知りたくない?」
そして動き出す謎。
何故自分はこの世界に来たのか。
自分はこの世界で何をするべきなのか。
自分は自分の世界に帰れるのか。
自分は自分の世界に帰りたいのか。
「こっちの暮らしにも慣れてきた?」
「まだ自分ちに帰りたいの?」
「早く…帰れると…いいね」
「私と一緒に旅に出ないか?」
「あんたが原因だったのか…!?」
「まさか…!!」
ワン「君がこの世界に来たのは…」
この世界の王に会うとき、すべての謎が明かされる。
作品名:20××年発売(中止)予定商品のリーク情報(※フィクション) 作家名:泡沫 煙