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チャーリー&ティミー
チャーリー&ティミー
novelistID. 28694
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狐鋼色の思い出 真梨子編第3話更新

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ん?
乱が復活している
「ハニー。痛い。」
エリはまたもや驚いた顔をしていた
「なんで……痛いで済むの?」
「なんか体質ってやつかなぁ。毎回毎回ハニーに攻撃を食らう度に回復速度が速くなっていってよ。この程度の怪我なら6時間あれば治るし。歩く程度なら即座に回復できるぜ。」
それにはあたしも驚きだ
「じゃあ……えーい!」
「ちょっ……」
エリがパンチを繰り出す
えっ?
「ヘキサゴン!!」
乱はエリのパンチを食らって倒れた
「何でパンチした?」
「なんとなく……てへぺろ♪」
ぬらり
「エリちゃんエリちゃん」
ま~た起き上がりやがった
「も~ちょっと殴る場所気をつけよ~ね~」
背中に向かって……
「かかと~!お~と~し~!!!!!!!」
「オボゥオアアーッ!!」
仰向けに倒れた乱はぶるぶる震えて動かなくなった。
よく見れば泡を吹いている
ざまぁみろ

帰り支度をしているとエリが話しかけて着た
「一緒に帰ろ?」
「いいわよ」
教室から出て話しながら帰る
最近のドラマの話
イケメン俳優にエリはどうやらゾッコンのようだった。
エリがそうだ!という顔をして聞いてきた
「真梨子携帯持ってる?」
「いや持ってないけど。」
あたし自身が携帯の代わりだし
「じゃあメールができないのかぁ」
エリはすこし肩を落とした
「いやできるけど。電話番号もあるし。」
そう言うとエリはすごく驚いた
「だって携帯持ってないって……」
あたしは自分の指で自分の頭をつつく
「あっ、なるほど頭にとうむぎゃ!」
即座に口をふさぐ
「~~~~~~~~!」
(だからさ。エリ。公共の場でそんなこと口走らないで。普通に生活できなくなるから。)
(わかった。とりあえず手はなして)
(ОK)
手を離す
「でも赤外線通信とかでアドレス交換できないよね……」
「それについては……ちょっと待って」
そう言うとあたしは首の後ろのコードをエリの携帯につなぐ
[ セキュリティ解除]
[ データインストール中]
[ 40%……60%……80%……100%]
「交換できたよ。」
エリは口をあけてぽかんとしていた
(何今の?)
(あれ?知らない?USB3.0?)
(知ってるけど首の後ろから普通でないでしょ)
(あたしは体の半分を義体化してるのよ?電話回線からインターネットにつなげられるし。
首の後ろにはインストール用にUSBを首につけてるし。学校のパソコンの授業はブルートゥースで遠隔操作よ)
「イヤ、そうじゃなくて自分でやってどうすんの?見られたらおしまいじゃない?」
げっ……
「タブンソレハダイジョブダトオモウヨ?」
うわロボットぽい
「さすがにその言い方だと私でも嘘をついているのがわかるよ。真梨子にも自信がないのね。」
エリが携帯電話のキーをいじり始めた
カタタタタタタタ
てなれてるなぁ

北野エリから井上麻梨子へ
やっほー\(^o^)/
初メールV
ねぇねぇ今日は親睦を深めるためにどっか喫茶店とか行かない?(^_-)-☆
メールが入ったら3分以内に返信してね?(・∀・)

井上麻梨子から北野エリへ
いや
喫茶店は行かないでうちにこない?
ただちょっと心配……

北野エリから井上真梨子へ
真梨子のうちか~(*´∀`*)
楽しみだなー(´▽`)
心配って何が?(~o~)「

井上真梨子から北野エリへ
機械人形が襲撃してくるかも……
あいつら場所は選ばないって古谷さん言ってたし……
一応のために……PS持っていこうかしら?

「psって何?プレイステーション?」
突然エリが現実で話しかけてきた
メールで会話し続けても料金の無駄ということだろう
「パワードスーツ。あたしが身を守るための武器。」
「具体的にどんなものなのそれ?」
「まず肉体へのダメージの軽減。身体能力の向上。などが挙げられるわ」
「真梨子機械の体なんだから付けなくとも大丈夫な気がするんだけど」
言っちゃった
幸い周りには誰もいなかった
「サイボーグって強化内部骨格って言われるんだけど、パワードスーツは強化外骨格、つまり外に着込むタイプなのよ。万が一の時は抜け出せるように。」
「この前着てたのそれかぁ」
前回使ったPS〈ファースト・ドライブ〉は大破してしまい困った古谷さんは機械人形のパーツを流用することを思いついた
そして残ったパーツと機械人形のパーツで作り直した機体が今日古谷さんの手によって完成したのだ
一から作ったら100万単位のお金がかかるしね。
〈セカンド・ドライブ〉は関節部の強化とAIの強化、装甲の素材を新素材に換装し防御力と機動性の両立を図った機体らしい
この前のように足だけで動かすのではなく素早い機動を可能にするべくバーニアを装備
攻撃力の増強のためにわざわざ古谷さんが外国からM134(ミニガン)を取り寄せ機体に取り付け攻撃力を上げている
「で機械人形って何?」
「機械人形はあたしの命を狙う敵ってところかなぁ。何よりも狙われる理由が自分でもわからないんだけどね。灰原ってほら、財団あるじゃない」
「言われてみれば……」
灰原財団
灰原武彦を頂点とする日本有数の財団
主に戦争のための支援をしている
「で、古谷さんって誰?」
「同居人で、引きこもりの、科学者」
「真梨子!?乱君というものがありながら!」
「お兄ちゃんみたいな感じ。そ~れ~か~ら~乱とはなんでもないんだから!」
エリはニヤニヤ笑っている
信用してないなぁ?
「だとしても年頃の女の子が男の人と同居?
スキャンダルの予感。フッフッフ」
……
「……」
「……真梨子?もしかして怒ってる?」
べーつに起こってなんかいないけど
「別に。それよりもあたしこっちだから」
一旦家に帰って着替えてから喫茶店に行くことにした。

帽子良し!
シャツ良し!
ジーンズ良し!
「古谷さん。いつ襲われるかわからないからパワードスーツは準備しておいて。」
未だに残った機械人形のパーツでまた意味のわからないものをつくっていた古谷さんはこっちをむいた。
「ん?デートか?」
「違うって。」
「相手は乱くんかな?」
「違うったら違う!」
フフッと古谷さんは笑って
「じゃああまり遠くに行くなよ。」
と忠告してくる
私は子供じゃないのに
「わかってますよ~だ。そのこうちにつれてくるから~」
そう言うと家をでた

商店街前で待っているとエリが来た
白いワンピースを着てきている。エリは人がごった返す中(商店街なのに珍しいと思ったあなた!失礼ですよ!)あたしを探してるようだった
(す、すいません)
おじさんにぶつかったエリはオロオロしながらあたしを探している
面白そうだし見てみるかな
♪~♪~
メールだ

北野エリから井上真梨子へ

着いたけどどこいるの~(%_% )( %_%)
全然見つからないよ~゚(゚´Д`゚)゚

「なかなか見つけられないみたいね。」

井上真梨子から北野エリへ

頑張ってみつけてごらん
意外に近くにいるわよ

♪~♪~
今度は電話だ
「もしもし?見つけられた~?」
(どこいんの?全然わからないよ~)
「あ~仕方無いな~。手を振るからこっち来て。」
手を挙げてエリに向かって手を振る
ブンブン
「も~こんなところにいた~。」