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チャーリー&ティミー
チャーリー&ティミー
novelistID. 28694
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狐鋼色の思い出 真梨子編第3話更新

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第3話 Honey? Is it OK? It is visible so?



「じゃあ学級委員は卯内と井上。文句無いなぁ?無いよな!?」
「ふぇ?」
机に突っ伏して寝ていたら先生が名前を呼んだ。
「何です?先生?私寝てたいんですけど」
「お前は学級委員になった。」
「ふぇ?」
なんでそんな突然に?
「出席番号で決めた。」
「他にやりたい人はいないの?ねぇ?」
全員が口をそろえて言った。
「いない」
トホホホホ
「卯内君はいいの?」
「別に俺はかまわないよ。あ、仕事はお前に一任するわ。」
トホホホホホ
「じゃあ後は任せる。井上頼むぞ?」
トホホホホホホホホホ
「じゃあ……生活委員やる人います?」
「いないいない」
「じゃあ図書委員……」
「いないいない」
「じゃあ美化委員……」
「いないいない」
「なんかやってよだれかーーー!!!!」

結局次の時間まで決まらなかった。
「おなか減ったぁぁぁぁ」
食堂に行こう食堂に

ガヤガヤガヤ
え~全500席いろんなメニューが選べる
食堂に来ました~
「全500席いろんなメニューが選べる」
あれ言うのも大変な仕事よね
「おばちゃんイカ墨スパゲティ!ダブルサイズ!」
「あいよ!!」
ぽんと出されるイカ墨スパゲティ
おいしそう
食べる場所は……
無い?
いや、あった
エリの隣……
「隣、良い?」
「あ、うん」
エリはクロワッサンを食べていた
昼にクロワッサン、しかも醤油をかけて……
「「それは無いわ……」」
全面否定したら全面否定されました~
「何でよ?イカ墨スパゲッティおいしいわよ。
なんでだめ?」
一応聞く
だってイカ墨スパゲッティのおいしさはがち!!
「食べ物なのにどす黒い!あとドロみたい!」
な、なにをぉぉ!
どろいうな泥!
「イカ墨スパゲッティは材料はパスタとイカしか使われてないの!とってもエコだし、黒いのは仕様!そんなことより、クロワッサンに醤油ってどういうこと!洋食は洋食らしく統一しなさい!」
そうだそうだ!
「おいしいんだもの。仕方ないじゃない。そんなに言うなら食べさせてあげる!」
「望むところ!あんたも食べなさい!」
パクッ
香ばしい香りの中に醤油のほんのりとした味
バターとマッチしていて思ったよりもいける
「「うまい」」
「っね?美味しいでしょ?真梨子?ソイソースは最近欧米でもはやってること知ってた?」
知ってる
だがここまでのコンビネーションとは……
「エリ。このコク、塩味、パスタによく絡むソース、そしてイカ!美味しいでしょ!」
「うん。こんなに美味しいなんて知らなかった。」
突如として背後に悪寒
振り向きざまにエルボーを食らわせる
「うりゃあ!」
「グボベラシベラシグババダガッ……」
やっぱりこいつか
エリと話しながらパンチを食らわせる
「その人だいじょぶ?というより何やってんの!?真梨子!?」
だいじょぶでしょ
右フック!
「だいじょぶだいじょぶ。毎度のことだし。」
今しがたできたぼろ雑巾をさらに絞る
マウントポジションから連打連打連打
「ウギャギフバダガボベラジッ……」
ラストにとどめの!
「ローリーングソバット!!!」
「グボベラシッ……」
吹っ飛んだ乱の体はちょうどそこにあった壁にぶつかる
「ローリングソバットはやりすぎよ。真梨子。さすがの乱君も気絶するって。」
後ろから奈美が話しかけてくる
「いつもはもっと痛めつけてんじゃん。あ、」
壁を伝って乱が復活する
「いってってって」
「まさにゾンビね」
エリはすこし乱におびえていた
当たり前だ。
こんなビックリ人間。
テレビに出るべきレベルに既に達している
「何で立ち上がれるの……?」
「ハニーに殴られても痛くないしよ」
「さっき自分で痛いって言わなかった?」
奈美のツッコミが入る
「それは聴かなかったことにしておいて」
体中ぼろぼろの乱は立ち上がるとあたしに耳打ちした
(古谷さんからだ。いつでも手の届くところに携帯を持つこと。できるだけ人の多いところを歩くこと。狐の少女に関しては興味があるから連れてくるように。だってさ。)
「あたしは子供かー!」
腹立ち混じりに乱をぶん殴る
「アバッキオッ・・・・・・」
空中で回りながら乱は壁に激突
そのまま落ちてきた
「おー。飛んだ飛んだ。」
後ろからクラスメイトの声が聞こえる
確か名前は……
「白猫美津保さんだったっけ。よろしく。」
「はいはーい。自称ヘビーなヲタクのミズホにゃんだよ~」
「ミズホ~どんな紹介よそれ~」
「であなたが神崎さん」
「どこぞの漫画の主人公とおんなじ名前なんだけどね。」
エリは乱に懸命に呼びかけていた
すると。
シュタッ
さっと立ち上がった乱
あたしの元に駆けてくる
そして私の前でひざまずき
「姫よ殴るなんてあんまりでございます。」
「つぎは蹴ってあげようか?」
いつもこんな調子である
「ウニャ」
「アッテムトッ……!」
乱はすこし顔をしかめた後一言、
「では姫よ。私と一緒にお昼ご飯を食べていただけますか?もちろん俺のおごりで」
「なるほど……それはおいしい話ね」
「な?そこにいるみんなの分もおごるからさ」
「よろしい。あたしは良いからみんなの分をおごっといて。」
乱はすこしがっかりしながら多少おどけていってきた
「真梨子とは食べれないのか……」
「残念ながらね」
そう言うと一口でスパゲッティを平らげる
「「「「早っ!!!」」」」
じゃあね
あーうまかった
教室帰ろっと
「ちょ、ハニー。カムバーーーーーーーーーック!」
「フフフ乱君。おごってくれるよね。」
「まぁ乱君ならおごってくれるわね」
「デュフフ♪乱君。奢ってくれますかな?」
「私はいいからね。怪我、お大事にね……。」
「ハニーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「今日の数学はここまで。」
めんどくさい授業も終わったー
これで帰れる
「起立!礼!」
ガヤガヤ
「いやーおわりましたね。退屈なやっぴーの授業」
ミヅホが目をこすっている
奈美は教科書をバックにしまって帰ろうとしている
直はまだ寝ている
エリはというとあたしの前に立っていた
「真梨子?おーい」
ちぃ九〇式めぇ
あたしの軍の進行を邪魔するなぁ!
「おーい」
なんだよ自衛隊
邪魔すんなって
あたしにけんか売ってんの?
「真梨子ー」
ふふふ
こうなったら全員殲滅ね
「ハニーーーーーーーーーーーーー!!!」
ハッ
即座に左ストレート
「グフゥ!」
「み、乱君!?」
「人がせっかく楽しく自衛隊に対して殲滅行動に移ろうとしているのに!邪魔しないで!」
セーブも忘れていたのに
あそこを制圧すればわが軍の勝ちだったのに!
「右フック!!」
「ドムッ!!」
続いてストンピング
「うにゃうにゃうにゃうにゃ」
「アッグ!ジュアッグ!ズゴック!ゴッグ!」
「真梨子やりすぎやりすぎ」
水陸両用モビルスーツのような悲鳴を上げた乱をさらに攻撃する
「ドラドラドラドラドラ!」
「ナランチャ!!!!」
ジョジョネタで攻めると向こうもジョジョネタで返してくる
「このくらいで終わりにしないとさすがの乱君も骨の一つ二つ折れるよ。真梨子」
いやすでにもう……
「肋骨三本歯一本」
折れてる
「へ?」
「肋骨三本歯一本折れてるわよすでに」
エリはとても驚いた顔をしていた
まぁ乱は大丈夫でしょう
ぬっ