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チャーリー&ティミー
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novelistID. 28694
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狐鋼色の思い出 真梨子編第3話更新

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「そうね・・・・・・信じるほうが希望に満ち溢れた人生を生きられるし、信じるほうが簡単だから、ね?」
少し納得したような顔をしていた
しかしその顔は涙でぬれている
「……あれ……どうしたの?」
なんかあたしいけないこと言った?
う〜んなんか言ったっけ?
「……なんでもない」
北野さんは顔を赤くして顔を背けた
「ふぅん……じゃああまり深くは聞かないけどさ」
しっかし風が気持ちいい!
このままねっころがるのもよさそうだ
ゴロン
空がきれいだ
昨日はあんなにどんよりとしていたのに
今日はこんなにすがすがしい青空

「あ……あのさ」
ん?
「なに……?」
顔を向ける
少しすまなそうな顔をした北野さんがいた
「昨日はその……ごめんね」
べ〜つにあんなの気にしてないのに
「大丈夫、気にしてないよ。それよりも……」
北野さんは少し驚いたような顔をしていた
「あなたのあたしの目を見る目が変わったことの方が嬉しいし」
「井上さん……」
……かたっくるしいなぁ
自分で北野さんって言うの自体がひじょーにかたっくるしいのは分かっているのだけれども
井上さんって呼ばれるほうがなんか違和感
乱にハニーって言われるよりかはましだけど……
もぅ
「真梨子で良いわ。かたっくるしいの嫌いだし」
「うん……分かった。真梨子」
次の言葉を言うのに少し緊張したのは秘密だ
「そうそう。それじゃああたしもあなたのことエリって呼ぶけど……いいかしら?」
「うん。全然良いよ」
右手を差し出す
さっきは断られたけどこんどはきっと……
「それじゃあよろしくね、エリ」
「うん。よろしくね真梨子」
今度はしっかりと手を握ってくれた
その時、授業を終了する鐘が鳴った