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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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レイプハンター 前編

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「そうでしたか。私はこの上にある教会で牧師をしている前田といいます」
「牧師様でしたか。それでご親切にして頂いたのですね」
「いや、親切と言うか、当たり前のことをしているだけです」

しばらく上り坂だった道はやがて平坦になり、舞の自宅もそろそろ見えてくる頃になっていた。
「あのう、この辺で構いません。降ろして下さい。家が見えてきましたので、助かりました」
前田と名乗った男は無言でスピードを緩める事無く、舞の自宅前を通り過ぎていった。そして車は猛スピードで
今度は登って来た坂を下り始めた。翔子は何が起こったのか解らなくなっていた。
「あのう、もう通り越してしまったのですが、降ろして頂けませんか?」
ゆっくりとした声で、前田は話しかけた。
「この車に乗ったのがお前の運の月だよ。俺を知っているか?知らないだろうな。この辺じゃ見かけない顔
だからな」
「えっ?何を仰っているのか良く解りませんが、早く止めて頂けませんか」
「止めてやるよ。待ってな」
そう答えると、横道にそれて人影の無い場所に停車した。慌てて外に出ようとした翔子の腕を掴んで引き戻した。
「何をなさるのですか!大きな声を出しますよ」
「元気だな。じゃあ出して見ろ!これが目に入らないのか」
そう言うなり刃渡り15センチほどのナイフをグローブボックスから取り出し、翔子の顔に近づけた。

やっと翔子は自分がどういう目に遭っているのか理解した。

「おとなしくなったな。観念したのか?」
「何をなされようとしているのですか?お金ですか?」
「言うね、姉ちゃん。金なんか欲しくねえよ、欲しいのは・・・お前の命だよ」
「待ってください!助けてください・・・なんでもしますから」
「何でもするのか?うそは無いな?」
「助けてくれるのでしたら・・・」
「じゃあ、裸になれ」
「えっ?それは嫌です」
「何でもするって言ったんだろう!じゃあ、死ね」
「嫌です・・・助けてください!」
「じゃあ言うとおりにしろ」
翔子は着ていたシャツとジーンズを脱いだ。

「まだ残っているだろうが!」男は声を荒げた。
翔子は泣き出してしまった。
「これ以上は、嫌です。助けてください、お金なら少しありますから」
「金は要らないと言っているだろうが。こんな車に乗っているんだ、金欲しさじゃないことぐらい
解るだろう?1000万はするんだぞ」
「じゃあなんですか?」
「命だ」
「絶対に嫌です。死にたくないです、お願いします、助けて下さい」
翔子は必死に頼んだ。手を合わせて拝みこんだ。
「お前はバカか?何度も言わせるなよ。早く脱げ!」
「本当に殺さないって約束してください。そうしたら・・・脱ぎますから」
「この場に及んで俺に交渉するのか?たいした尼だなあ、若いのに。どうせ殺すんだから教えておいてやろう。
この辺で起こっている連続レイプ殺人犯は・・・俺のことだ」
「そんな・・・いや〜」翔子は余りの恐怖に気を失ってしまった。

男は引きちぎるように翔子の着ていたブラを剥ぎ取り、ナイフで切り裂いてショーツをもぎ取った。後ろの席に
移動させて、気を失っている翔子の身体にゆっくりと手を這わせた。
「なかなかのいい女だ。肌も綺麗だし、均整も取れている。上玉だな・・・どれどれ」

男が助手席から翔子を後部座席に移したときに手に持っていたハンドバッグが床に落ちた。弾みで中から
ガラス球が飛び出して床に転がった。ガラス玉の中の生命体は一億年以上の時を経てやっと目覚めた。意識だけの
生命体といっても自分たちが居た惑星に近い大気レベルで無いとせっかくの遺伝子がプログラム出来なくなってしまう。
チカチカと点滅しながら車の中の大気を分析する、そしてガラス玉は二つに割れた。目に見えない意識生命体は
後部座席で行われようとしている様子を眺めていた。それは肉体がまだあった頃の自分たちの惑星で行われていた
行為に近かった。

「原始的生命体だな、こいつらは」そう感じた瞬間、予想していない状況が発生した。

翔子は意識を取り戻した。男の手は自分の大切な場所をまさぐっていた。やがて指が中に挿入されてきた。
「キャ〜、止めて・・・」身体をくねらせて指をはねのけた。
「気が付いたのか、もう観念しろ。優しくしてやるから」
「いや〜、誰か助けて!殺される〜、助けて!」これ以上出せないぐらいの大きな声でそう叫んだが、激しい雨の
音にかき消されて車の外には聞こえることは無かった。
「殺してから犯しても構わないんだぞ!おとなしくしろ、もうすべて手遅れだ」そう言うと、ナイフを手に持って
翔子の顔に近づけた。頬に冷たい金属が触れたとたん、翔子の身体は硬直した。
「止めてください!お願い、殺さないで・・・なんでもしますから・・・」
「本当だな?何でもするんだな?」
「はい、お願いです・・・助けてください」
「じゃあ、口でしろ」
「何をですか?」
「知らないのか?お前処女か?」
「はい・・・」
「貴重な奴だな。これはラッキーだ。いいか、俺のここを口に咥えるのだ」
「そんなこと・・・出来ません」
「何でもすると言ったじゃないか、嘘つきだなお前は。懲らしめてやろうそういう奴にはこうだ!」

男は持っていたナイフで翔子の髪の毛を切った。バッサリと長い毛が床に落ちた。

「キャ〜、止めてください・・・しますから」
「最初からおとなしく言うことを聞いてりゃ切らなかったのに哀れな奴だ、お前は。名前は翔子と言ったな、翔子
さあ、口で舐めてくれ」
すでに大きくなった自分のモノを見せていた。外灯からのわずかな光で翔子には初めて見る男性の性器が目の前に
あった。

「この二人は自分の知っている行為とは少し違うような気がする。この星ではこのように虐待気味にするのが
普通なのか・・・」生命体はその意識の目で二人を眺めていた。

男は執拗に後ろからも攻め立て、やがて翔子に覆いかぶさるようにして果てた。
「翔子、良かったぞ。さすが初めてだ。締まり具合も最高だったぞ。殺すには惜しいが、俺は二度目はしない。
それがやり方だ。可哀そうだが、諦めろ・・・」
「約束が違います・・・殺さないと言ったじゃないですか!助けてください」
「そんな約束はしてないぞ。じゃあな、悪いけど車が汚れるから外で死んでくれ」
先に外に出た男は裸のまま翔子を引き出し草むらで覆いかぶさるようにして首を絞めた。

「苦しい・・・助けてください・・・神様・・・」

その声が届いたのであろうか、ガラス玉から出ていた意識生命体は男に殺された翔子の身体に吸い込まれるように
入っていった。いや、侵入した。翔子の遺伝子と組み合わされて壊れている部分を修復してゆっくりと心臓が動き出した。

「どうしたのかしら、夢を見ていたのかしら。違う!何でこんな場所で裸なの!それに髪の毛も切られているから
やっぱり・・・」そう叫びながら、寒さに震え、恐怖に震え、為す術を失っていた。やがてもう一人の自分が
身体の中に存在するような錯覚を感じ始めた。
それは、まったく自分とは違う強くて激しいエネルギーの塊を持ち合わせていた。完全に遺伝子情報が書き換えられたとき
に、翔子は二重人格者のように自分がなっていることを認めざるを得なくなっていた。