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てっしゅう
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「愛されたい」 第六章 高まる想い

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「いいわよ。電話して都合聞いておきなさい。半田まで仕事に行くようになるから、一緒に行っておばあちゃんに迎えに来てもらうといいわよ」
「そうする」

智子の携帯がなった。メールが来た、横井からだ。
「お母さん、誰から?」
「うん、この前会った同級生からよ」ウソをついた。
「返信したら?」
「あとでするから、いいの。帰りましょ」

家に帰ってきて着替えるからと自分の部屋に入った。メールを開いてみた。
「おはよう。なにしてるの?」それだけ書いてあった。
「息子の彼女が来るから準備しています」そう返信した。
「息子さんの?いいね。可愛い子なのかな?」
「初めて会うから解からないけど、娘がシャメ見て可愛いって言ってましたね」
「お母さんとしてはどうなの?ドキドキするの?もしかして、嫉妬する?」
「しないわよ。高校生よ。可愛い子だったら嬉しいって思うわ。息子も大した奴だって」
「そんなものか。娘の時の父親とは偉く違うって感じるね」
「そうよね。娘が彼を連れて来た時、夫は激怒したものね。まだ早いって・・・思い出しちゃったわ」
「そんな事があったんだ。娘さんのこと宝物に感じているんだよ、父親としては」
「横井さんにも解かるのね」
「別れた妻との間に娘がいるからね。今年高2になったけど、もう随分会ってない。会わせて貰えないって言うのが、本当だけど」
「知りませんでした。ゴメンなさい思い出させるような事言ってしまって」
「いいんだよ。話さないといけないって思ってたことだし。来週会った時に話すよ。じゃあ邪魔するといけないから、バイバイ」

「可愛い娘に会えないなんて悲しいだろうなあ」智子は切なくなってしまった。