ストーカー日記
「何があったんですか?もしかして元カノに二股かけられてたからその恨みで・・・なんて・・・ってえ!?」
「なんでわかった」
適当に言っただけだったのだが当たってしまったらしく。少しずつ話し始めた。
「オレだって好きで別れたんじゃなかったんだ。最初はすごく良かった。でもその彼女が噂で学校で2番目にかっこいい奴と付き合ってるって噂が流れててさ、そんな噂嘘だよなって聞こうと思ってたんだ。そしたら彼女の方から。「別れよう」って言われて・・・「うわさはほんとうだから、もう付きまとわないでね。あたし、面食だし、じゃぁね」それが最後で今まで1度もあっていなんだ。笑えるだろ」
「なんかどこかのドラマでありそうなパターン。でも本当に二股良くないのは自分でわかってるのにどうして?」
謙は彪と向き合う形で力なく座り込んだ。
「許せなかったんだよ、あの女が。だから腹いせにほかの女と遊んでたんだ。ずっとな。」
彪はそっと謙に手を伸ばし頭を撫でながら言った。
「そんな理由で二股かけちゃダメだよ。そんなの寂しすぎるし。その女の人も何かもっと理由があったかもしれない。もう一度話してみたら?ダメだったらダメだったでまた純粋な恋をすればいいじゃん。ね。」
謙は顔を上げゆっくり頷くと。ふらっと立ち。
「オレ、やっぱあいつが一番好きだ。もう一度話し合ってくるな。ありがと彪、感謝するぜ。」
走りながらお礼を言い遠くの方に去って行った。
「バイバ~イ。彼女さんとお幸せにねぇ~」
彪は手を振り別れを告げた。
―――その日―――
家に帰ってくるとメールが1通来ていたことに気がついた。開けてみると。
『件名:non title
今日はほんとありがとな今のところ彼女と別れて二股かけたのあやまり終
わったところだ
これからは真面目に
生きていくぜ
んじゃ、二階堂とお幸せにな』
彪はケータイをポケットにしまい遊汰にメールを送った。
『件名:彪
残念ながら彼氏できなかったよ。
また誘ってね。うちは遊汰くんに次会えるように期待してるから(^^♪)』
そう送るとケータイをを閉じ自分の部屋に行き日記を付けた。
【今日は早速遊汰クンが彼氏探してくれたけど結局付き合えませんでした゚(゚´Д`゚)゚
でも次は遊汰クンが居ることを願って今日はもう遅いので寝ます。】
その頃遊汰はというと・・・
「なんであいつがダメだったんだぁ~それなりにいい奴だったと思うんだけどなぁ・・・ま、こっちは男子校だから余るほど男子いるし。いいけど・・・早く諦めてくれないかなぁ・・・゚(゚´Д`゚)゚」
こっちも泣いていた。