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キジン×ヘンジン×サツジン

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 さて、一度ここで物語を整理しよう。

 問一。配点:33点。
 通間 道征の殺人。
 現場は洋館の外。事件発生時には友紙 優里がともにいた。事件発覚は友紙 優里の悲鳴による。
 同時期、電話線と吊り橋の切断が行われる。どちらにも血が付着していることから、事件に使用した刃物によって行われたと見られる。
 しかし、事件発覚時には全員が現場へと急行しており、犯人の姿は誰も見ていないことから不可能犯罪である。
 犯人は友紙 優里を切りつけているため、存在するのは間違いない。

 問二。配点:33点。
 薬師 医病の殺人。
 現場は被害者の部屋。事件発生時間は、被害者が部屋に帰った時から発見されるまでの深夜間。
 頭にナイフが突きたち、体中をロープで縛られている状況で発見された。
 頭蓋骨の硬さを鑑みるに、ナイフを何かの道具で突き刺したものと見られる。
 しかし、深夜の間には見張り役が常に誰か起きており、道具を使ったような、物音はしなかった。
 これにより、不可能な犯罪であると言える。
 なお、大真賀 ネネは頭をナイフで貫くような魔法を使えない。(本人談)
 そもそも、彼女は深夜に部屋を出ていない。

 問三。配点:33点。
 友紙 優里の殺人。
 現場は被害者の部屋。事件発生は、深夜の間。
 胸にナイフが刺さっているだけで、他に外傷は見られない。
 被害者は見張り役時にロビーから抜け出し、殺害されたものと見られる。
 発見時、被害者の部屋には鍵がかかっており、マスターキーで開錠することによって死体を発見した。
 また、11番と書かれたタグのついた鍵が、部屋の中から発見された。
 しかし、見張り役は常に二人おり、全員、マスターキーを持ち出していないことがわかっている。
 これにより、いわゆる密室殺人が構成され、不可能犯罪となる。
 なお、大真賀 ネネは施錠の魔法を使用できない。(本人談)
 そもそも、彼女は深夜にロビーを一度も出ていない。
 また、宮小路 沙織も、同じく外に出ていない。
 
 特別問題。配点:1点。
 これは、《自問自答(トラブルメイカー)》と呼ばれる僕から、君たちへの問題。
 僕の正体を当ててください。
 僕は誰で、なぜ自問自答、トラブルメイカーなどと呼ばれるのか。
 僕の目的は何か。
 それを当ててください。
 なお、この問題は非常にアンフェアかつ卑怯で、ヒントなどと呼べるものはほとんど存在しない。
 よって、この問題の配点は難易度に吊り合わない1点とする。

 解答欄は次ページ。
 すでに僕が埋めていますので、解答です。
 では、どうぞ。