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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・参】試して合点

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「…やってきましてありがとう…」
南が校門の前で言った
「本当にありがとう…」
その南に続いて京助が空を見上げて言う
「夏休み----------------------ッ!!」
そして坂田が叫んだ
七月も半ばを少し過ぎて北海道の北部もやっと夏らしくなってきた今日この頃
正月町の小中学校、そして高校が一斉に夏休みという心待ちにしていた時を迎えた
「俺はもう今年の夏の自由研究決めてあるんだもんね〜」
南が愛車ニボシを押しながら言う
「めっずらし〜! 何やるんだよ」
中島が南に聞いた
「俺?コレは誰もやらないと思って去年から暖めてたんだよな〜」
南がフッフと笑いながら言う
「勿体つけんなって」
京助が南を肘で小突いた
「聞いて驚け!! 俺の自由研究! 題して… 一年間の火曜サスペンス劇場のサブタイトルで一番長いのはどれか!! そしてそれは何文字か!! だ!!」
南が高らかに答える
「うっわぁ…スンゲェくだらな〜…」
坂田がヘッと笑って顔をそらした
「コレやるために一年間火曜だけの道新溜めてたんだよなぁ…」
南がしみじみ言う
「…アノ部屋の何処にあったんだ…新聞; ってかどこにおいてあるかわかんのか? あのチョ汚い部屋の中で」
中島が南の魔境かつ魔窟となっているチョ汚い部屋を思い出して聞いた
「たぶん (強調)クローゼットか押入れのどっか」
南が答えた
「お前ナァ;」
京助がやる気なく裏手で南に突っ込みを入れる
「じゃぁ俺は幻想○滸伝シリーズ通して【!】が何個あるのかっての数えてやってみようかね」
坂田が言った
「じゃ俺は何やろうかナァ…」
京助が南を坂田に対抗すべく突拍子もない自由研究をしようと考え込む
「ヒマワリと人間の交わりそしてその子供とは」
中島が言うと京助が回し蹴りを中島に放った