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貝殻

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そろそろ、課増本人に客観を超えた主観の世界が始まるだろう。それは睡眠より、より有意義なカタチ。混沌の中、そこを抜け出す兆しがみえたいま、抽象から具体への転換が意思強要される。無欲な睡眠を終えたわたしは、有意義な活動へと動き、強要される。そう、動作をし始める。おおかたのひとがそうするように。当たり前の如く。
チチッと小鳥の鳴き声がする。それは無意味な音声。そう、思えて成らない。心地良く起きれる、あぁ、喜びよ。張り詰めた冬の空気がなぜか湿度を適度に含み緊張する。朝刊を読む。毎度よくない事象が軒を連ねるように印字されてある。また刺激というか敗北の印象をその文から受ける、事実という活劇より。そして、わたしは過ごした、すなわち無為にときをなぜか経過させた。やる事はたくさんまだまだあるのに。一人暮らしはもう慣れた。初期は一人暮らしで、帰宅で誰もいない部屋に向かい、挨拶してたっけ・・・。昔の繋がりなんてもう気にしない。忘れたいとすら思える。あの自堕落で活力的な満ち溢れる思い出の数々。そうして、思いを周囲に漏らさずわたしはある時期、過ごしたんだ。ひととはちょっと違ってたかも。ふーと朝、コーヒーをススリ、息をつく。自営はできてど、いつ状況変化でおちるかわからない世代。もう甘えの時代は遠く、遥かだ。外でひとの動きが激しいこと位みずとも、探知出来ていた。特に今朝は、なんか神経過敏だ。逆撫でする、音声に耐えつつ、わたしは姿勢をとり、だれも持たない考えをぶら下げ、玄関をでた。そう、予感と感知した、雰囲気の予想は、なぜか今回は当たっていた。

 
 

作品名:貝殻 作家名:ぴろ色