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仁科 カンヂ
仁科 カンヂ
novelistID. 12248
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Green's Will ~狂人たちの挽歌~

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 何故か丁寧な言葉で受け答えするパティ。それにつられて、おしとやかな動きをしてしまうメリーンだったが、会話の内容は不毛なものである。引きつった笑顔が崩れないように必死でこらえるメリーンだった。そんな葛藤がメリーンの中にあったが、パティは既に全く違うことを考えていた。しきりにリベンを見つめて目配せしたいるのだ。それにリベンはすぐに気付いたが、何をいいたいのか全く察することができなかった。
「何だ」
「社長も気が利かないね。普通こういう時は、『あらあら、ここは若い二人に任せて、宇邪魔者は去りましょうかね』と言って、どっかに行くんだよ」
「何の事を言っているんだ?」
「お見合いの常識だよ。知らないの?」
「お見合い? ふざけるな! これから仕事だろうが」
 自己紹介だと言いながら、パティはお見合いごっこをしようとしていた。また遊びに利用されたのだと知ったリベンは怒りをあらわにした。
「あらあら、ジョークも分からないもんね。仕事なんかいつもしないくせにかっかきちゃって」
 リベンはお思いきりパティの胸ぐらを掴むと、壁に叩きつけた。
「俺一人で仕事をしていたよ。お前は何もしなかったがな、だが一人増えた以上組織として動かなければならないんだよ。これ以上ふざけたまねをしたら、ただではおかんからな。分かったか! 分かったか! 分かったか!」